鉄としての事故車の価値
鉄は自動車のパーツの中で、もっとも占める割合が高いものです。
事故車の買取は、ほとんどこの「鉄」に重きを置いて行われていると言えるでしょう。
鉄は溶かして加工することも簡単にでき、その需要は非常に高く価値を持っています。
日本では事故車のリサイクルにいいイメージを持たないため、解体し、取り出した部品にも抵抗を感じる層が少なからず存在します。
しかし鉄の場合、一度溶かした上で加工し直すという手段を要することで、そこにリサイクルという印象はなくなります。
手間がかかるというよりは、無駄のない生産に結びついているのです。
つまり鉄材として新たな固形物へ変えることが、新品に相当する製品のイメージを生み出します。
どれだけ損傷していたかなどに関係なく、溶かしたものを固め直して、新しく生産する。
これが価値や需要につながることで、事故車の買取には一定の価格の保障がなされることになります。
多くの中古車買取業者が、買取を積極的に進めている理由がここにあります。